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ニラ白斑葉枯病

発生の生態
発生の原因
  • ニラ白斑葉枯病はかびが原因でおこります。
  • 病原菌名はBotriytis属菌(ボトリチス属菌)と呼ばれます。
  • ウリ科、ナス科植物では灰色かび病を起こす、宿主範囲の広いかびです。
病徴
  • 葉に白色の小斑点が散生しはじめ、後にその小斑点は円形からやや菱形に拡大します。症状が進むとこの白斑が葉全体に増え、特に葉先が枯れてきます。
  • 中央部は灰白色で、円形の両端は淡黄色を帯び、健全部との境は不明瞭です。
    病斑部の枯死部には菌核が生じます。
伝染方法 
  • このかびは捨て刈りをした葉や葉先枯れの部分で増殖し、風などで飛散し空気伝染でまん延します。
  • 越年は菌核で行われます。
発生条件
  • ボトリチス属菌には寒冷期(1~3月)に発生が多くなるものと、温暖期(4~6月)に発生が多くなるものがあります。
  • 一般にこの病気はハウスやトンネル栽培で比較的気温が低く、多湿条件の時に激発します。また、昼夜の温度較差が大きく葉に結露する時期には注意が必要です。
  • 露地でも4から5月頃に降雨が続くと発生します。
防除のポイント
耕種的防除
  • 捨て刈りした葉はハウスや畑の外へ持ち出し、土中深く埋めるか焼却して、病気の伝染源とならないような栽培環境に努めましょう。
  • この病気は多湿条件で発生しやすいので、ハウス栽培ではできる限り換気に努めるよう心掛けましょう。
  • 寒地では刈り取り期間が40日以上を越す時に発生が多いので、刈り取りまでの生育期間に注意しましょう。
薬剤的防除
  • 最新の登録農薬を確認し、使用法に従い正しく使用しましょう。

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