ハクサイ白斑病
発生の生態
発生の原因
- ハクサイ白斑病はかびが病原で起こる伝染性の病気です。
- 病原菌名はPseudocercosporella capsellae(シュードサーコスポレラ・カプセラエ)と呼ばれます。
- 本病原菌はサントウサイ、タイサイ、カブなどのアブラナ科作物も侵します。
病徴
- 発生は老葉から始まり新葉に移っていきます。
- 症状は、はじめ、葉の表面に灰褐色で周辺が水浸状の小斑があらわれます。やがて小斑は拡大するとともに円形、多角形、不正形になり、大きさが数mm~1cmになると中央部は灰白色または黄褐色で破れやすくなります。
- 被害の激しいときは火であぶったようになり葉が枯れます。
- 多くの場合べと病と併発します。
伝染方法
- 病原はかびの仲間で空気伝染します。
- 病葉についた状態で越冬し、伝染源になります。
- 感染してから3~15日くらいで発病します。
発生条件
- 晩秋から初冬にかけて雨が多い年に発生が多く、収穫間際まで伝染、まん延します。
- 酸性土壌、早蒔き、連作、肥料切れの状態ではまん延が激しくなります。
防除のポイント
耕種的防除
- 被害葉には病原菌が潜んでいます。そのために被害残渣は圃場から持ち出して焼却しましょう。被害残渣の鋤こみは次の発生源となりますから注意しましょう。
- アブラナ科野菜の連作は避けましょう。
- 肥料切れは発病を助長します。肥培管理に注意しましょう。
薬剤的防除
- 最新の登録農薬を確認し、使用法に従い正しく使用しましょう。
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