エダマメ炭疽病
発生の生態
発生の原因
- 本病の病原菌として、Colletotrichum truncatum(コレトトリカム・トランカタム)、Colletotrichum trifolii(コレトトイカム・トリフォリ)、Glomerella glycines(グロメレラ・グリシン)、Gloeosporium sp.(グロエオスポリウム)の4種のかび(糸状菌)が報告されています。
病徴
- 本病は主に莢と茎に発生しますが、ときには葉にも発生します。
- 莢、茎でははじめ赤褐色で不整形の斑点を生じ、病斑は拡大して全面に広がり黒変します。
- 莢では病斑上に小黒点(分生子層)が密生します。
- 子のう殻を形成しその中に子のう胞子を生じる菌(Glomerella glycines)も見つかっています。
- 莢は乾燥し、奇形となり種子は不完全粒となります。
伝染方法
- 莢や茎とともに分生子や菌糸の形で越冬し、翌年の伝染源となります。
- 子のう殻を形成する菌株では、子のう殻の中に子のう胞子を形成して伝染します。
発生条件
- 本病菌の生育適温は25~30℃と高く、収穫期の高温時に降雨が長く続くと発生が多くなります。
防除のポイント
耕種的防除
- 被害茎葉を圃場に放置せず、集めて焼却するか土中深くに埋めて下さい。
薬剤的防除
- 最新の登録農薬を確認し、使用法に従い正しく使用しましょう。
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