種苗事業部 産地と栽培情報

2020年

【鹿児島県鹿屋市】機能性野菜『ハロウィンスィート』(サツマイモ)栽培に挑戦

(有)サンフィールズ
代表取締役
久木田 敬一

 

従来の品種に比べてβ-カロテン含有量が高い

のに注目し試験栽培しました

 

 

 

地域概要


 

鹿児島県鹿屋市は本土最南端へと伸びる大隅半島のほぼ中央部に位置し、大隅地域の交通・産業・経済・文化の拠点となっています。北部には日本の自然百選にも選ばれている壮大な大隅山系が連なり、国営第一号の畑地灌漑施設を持つ笠之原台地や肝属平野が中央部にかけて広がっている。西部は、鹿児島湾に面しており、美しい海岸線が見られ、南部は、神代三山陵の一つである吾平三陵を有する山林地帯となっています。年間の平均気温17℃という温暖な気候と畑かんを利用した野菜栽培がさかんで、サツマイモ・ダイコン・ブロッコリー・キャベツ・新ごぼう・玉ねぎ・バレイショ等が栽培されています。また、霧島ヶ丘公園の東側丘陵地にある日本最大級のかのやばら園では100万本のバラが訪れる観光客を楽しませています。

 

会社概要


 

㈲サンフィールズは2008年鹿児島県鹿屋市に設立しました。本社は鹿屋市とし、鹿児島県の鹿屋市・垂水市、北海道の栗山市の3か所に農場を設立しました。各農場では作付けする品目を変え鹿屋農場では、キャベツ・ダイコン・オクラを、垂水農場では、キヌサヤ・水稲・ポンカンを、北海道の栗山農場では、レッドキャベツ・リーフレタス・トレビス・小麦等を中心に栽培しています。従業員は私、専務、日本人スタッフ、外国人研修生の計12名で農業に取り組んでいます。

経営理念は、太陽と大地の喜びを伝えたい。そして、自然がはぐくむ農業を通じての人々の喜びを創造したいであります。日々チャレンジ精神を忘れずに事業に取り組んでいます。

 

導入の経緯


 

近年、色々な機能性野菜がテレビや雑誌などで特集され注目を集めています。(ポリフェノール類・カロテノイド・食物繊維・イオウ化合物・オリゴ糖など)元々、鹿児島県はサツマイモの大産地で、焼芋ブームも相まって需要が高まっているのを受けてサツマイモ品種で機能性のある品種を探していました。昨年、㈱武蔵野種苗園の担当者から『ハロウィーンスィート』の紹介を受け、従来の品種に比べてベーターカロチン含有量が高いのに注目し試験栽培をしました。収穫した青果物は、大変美味しく試食して頂いた消費者の評価も高かったです。今年は消費者の評価が高かったことを受け昨年よりも作付面積を増やし、約50aでの栽培を予定しています。定植期間は4月〜6月、収穫・出荷は、9月〜12月を予定しております。

 

ハロウィンスウィートの特性


 

最後に


 

今後、『ハロウィンスウィート』の特性をさらに把握し、品種にあった栽培方法を見つけていきたいと思います。青果物に付加価値を付けるために10月のハロウィンシーズンから12月のクリスマスシーズンでの出荷を目指しています。『ハロウィンスウィート』の機能性に消費者が注目し、食味に感動する商品を届けていきたいと思います。まだまだ、『ハロウィンスウィート』の存在を知らない消費者が多いと思いますので、㈱武蔵野種苗園には㏚宣伝をよろしくお願いしたいと思います。