種苗事業部 産地と栽培情報

2015年

「ハイパーグリーンベルト」への取組み

JA美野里町にら生産部会

JA美野里町
営農経済部 農産課
伊藤 正彦

地域の概要

JA美野里町(小美玉市)は茨城県のほぼ中央に位置し、管内を南北に国道6号線と常磐自動車道が縦貫し、首都圏へ新鮮な青果物が供給できる有利な立地です。
市内の生産物としては、メロンやイチゴに加えて酪農も盛んで、耕畜連携を主体として畜産農家、野菜農家が協力しあって産地の維持発展に努めています。

産地の概要

 ニラ栽培は昭和58年から始まり、翌年59年に部会を設立し、当初は4名だった部会員も現在では18名にまで増加しました。ニラ専作も多く、栽培面積は株養成圃場を含めて60haあり、ハウス栽培による冬ニラ、雨よけ栽培による夏ニラで周年栽培を行っています。平成9年には、ニラとしては県内初の県銘柄産地に指定され、3~5年ごとの銘柄更新で現在に至っています。品質の安定を最優先し、完熟した良質な堆肥を畜産農家との連携によって自家生産するとともに、栽培委員会の指導による良質生産と、検査委員会による厳しい検査体制により、産地の信頼維持に努めています。
また、産地のイメージアップが図れるようにブランド化し、平成17年に「美野里緑王にら」の名称で商標登録を取得し、有利販売へとつなげています。出荷されるニラの中でも葉幅が広く、肉厚なものだけを厳選し、最高の等階級として「美野里緑王にら」の名称で部会の1日の出荷量の15%を、専用出荷箱で周年出荷しています。

 

ニラの栽培について

 ハウス栽培の冬ニラは3月に播種し、その年の12月頃から収穫を始め、翌年8月の夏ニラが収穫出来る頃まで収穫し、夏ニラの収穫が10月頃で終了した後の10月から12月までの3ヵ月間収穫するような体制で、冬期は刈り捨てから約30日、夏期は約20日で収穫しています。
一方の雨よけ栽培の夏ニラは、播種は9月で翌年の6月頃に定植し、1年以上の株養成期間を設け、次の年の8月から10月までを収穫期間としています。株養成時と刈り捨て後は、しばらくは雨に当てますが、収穫前にはビニルを張って雨よけ栽培としています。5~6本で100g束が出来るような高品質のニラを4㎏入り箱で出荷しています。1人当り800~1,000箱の出荷量になり、結束後すぐに予冷庫で保管し、鮮度維持にも気を使っています。


ハイパーグリーンベルトを栽培して

 冬ニラには「ミラクルグリーンベルト」、夏ニラでは「パワフルグリーンベルト」を作付していますが、「ハイパーグリーンベルト」は冬ニラ品種として導入しました。分げつが少ないので3本植えで6月に定植し、翌年の抽苔期が「ミラクルグリーンベルト」とずれが生じるので、それを活かして収穫にあたっています。葉色も濃く、立性で作業性も良いので調製も簡単です。低温での伸びもよく、葉肉も厚くA品率も高いので、出荷先からも高評価を頂いています。分げつは少なく、1本当りの重量があることも利点と言えるでしょう。休眠がほとんど無いことも、栽培しやすい品種のひとつであることの要因です。「美野里緑王にら」及びJA美野里町ニラの名に恥じない品種として、これからも作付していきたいと思います。


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