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農薬に関するご注意






















黒腐病




 
 
 
 

  本病はホワイトスポットと称し、野菜類の葉枯性病害の中の黒斑病、輪紋病、べと
 病、疫病などと共に重要な病害の一種である。特にハクサイでは黒斑病、べと病、
 炭そ病などと共に葉に発生する代表的な病害でもある。
 サーコスポラ(Cercospora)類縁菌にはサーコスポレラ(Cercosporella)及びマイコ
 ベロシラ(Mycovellosiella)属菌による野菜の病害がある。
 その主要なものにはトマトすすかび病(Pseudocercospora fuligena)、ナス褐色円
 星病(Paracercospora egenula)、トウガラシ斑点病(Cercospora capsici)、キュウ
 リ、メロン、スイカ及びヘチマ斑点病(Cercospora citrullina)、アスパラガス褐斑病(
 Cercospora asparagi)、ゴボウ角斑病(Cercospora arcti-ambrosiae)、フキ褐斑病
 (Cercosporella petasitidis)、ハクサイ及びカブ白斑病(Cercosporella brassicae
 及びナスすすかび病(Mycovellosiella nattrassii)が含まれる。
 これらの野菜類では、特にハクサイ、カブの白斑病の被害は生産物の商品価値をお
 とすので問題が大きい。

 
 
《発生メカニズム》
 
 
[病原菌]  
 
 

 ●本類縁菌にはサーコスポレラ菌、サーコスポーラ菌及びマイコベロシラ菌がある。
 ●病原菌は分生胞子のみを作る不完全菌の一種である。
 ●分生胞子梗は無色、単胞で1〜3本そう生し、この上に分生胞子を形成する。
 ●分生胞子の幅は、狭く、長さは幅の20〜40倍で、1〜3個の隔膜があり、鞘状で 
 ある。
 ●寄生性は主にハクサイで他にカブも侵す。

 
 
[病徴]  
 
 
 
 ●葉に発生し、初め灰褐色、円形の小斑点でその周囲は水浸状になる。
 ●のち拡大して中央部は灰白色で周辺が緑灰色の大型病斑となる。
 ●症状が進展すると病斑は裂け易くなる。
 ●病斑の大きさが、10mmくらいになると、病徴末期には葉全体が黄変して枯死す
 る。
 ●べと病と併発することが多いが、発病が甚だしい時は火であぶったようになってし
 おれる。
 ●発病は老葉から新葉に伝染する。
 
 









 
 
[生活様式]  
 
 

 ●ハクサイでは被害のひどいものは30%以上の減収となる。
 ●菌糸特に菌糸塊の形で病患部葉についたまま地表で生存し、これより分生胞子
 を生じ空気伝染する。
 ●感染してから発病までは3〜15日くらいである。
 ●罹病葉の組織内の菌糸で越冬し、温度、湿度が適当な条件となれば分生胞子を
 生じ伝染する。
 ●条件がよければ病斑部上にも分生胞子が形成される。
 ●晩秋から初冬にかけて雨の多い年に発生が多く、収穫間際まで蔓延する。
 ●酸性土壌、早蒔き、連作、それに窒素質肥料が少ない、いわゆる肥切れ状態とな
 った時蔓延が著しい。
 ●品種による発病の差異がみられ、野崎白菜、長崎白菜は弱い。
 ●カブにも発生する。

 
 
《防除のポイント》
 
 
[耕種的防除]  
 
   
 
 ●耐病性の品種を選んで栽培する。
 ●播種期が早いと発病が大であるから適期栽培に心がける。
 ●早まきでは防除の徹底を図る。
 ●連作は発病を助長するのでアブラナ科野菜以外の作物との連作をはかる。
 ●肥料切れは発病が多くなるので基肥に堆厩肥を十分に施用する。
 ●追肥を適時行う。
 ●酸性土壌では発病が助長されるので矯正をおこなう。
 ●被害残渣は畑に残さず圃場外に搬出して圃場衛生管理に努める。

 
 
[薬剤的防除]  
 
   
 
 ●薬剤防除はダコニール1000、マンゼブ水和剤、ポリカーバメート水和剤、トップジ 
 ンM水和剤などを登録条件を厳守し適正に使用する。
 ●外葉から順次上葉部に伝染するので薬剤散布にあたっては下葉の表裏にも十分
 量散布するよう心がける。

 
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