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農薬に関するご注意
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葉鞘部が長く、収穫作業、調製作業のしやすいニラ「ミラクルグリーンベルト」を栽培して

茨城県小美玉市JA常陸小川ニラ部会
部会長 
小野 一也

葉鞘部が長く、収穫作業、調製作業のしやすいニラ「ミラクルグリーンベルト」を栽培して

産地の概要

  茨城県の県南部に位置する小美玉市は、平成18年3月、小川町・美野里町・玉里村(3町村)が合併して、誕生しました。
  航空自衛隊(百里基地)を東部に望み、日本第2の湖、霞ヶ浦を南部に、温和な気候と平坦で広い農地など自然条件に恵まれ、大消費地(京浜地区)に隣接した立地条件にあります。
  その中にあって、旧小川町のニラ生産の歴史は古く商品として市場に出回るようになったのは、今から40年前後になるかと思われます。導入当初は露地ニラの栽培から始まり品種自体もグリーンベルトが主流でした。その後パワフルグリーンベルトを主体に移行し、現在は施設ニラ7割、露地ニラ3割と定着しています。

茨城県小美玉市

 

耕種概要

  ニラ生産に関しては、当初露地ニラから始まる予定でしたが周年を通した安定出荷を目指し、50aの施設ニラ、30aの露地ニラから始まりました。しかし、どうしても冬場の出荷量を確保できないため、施設ニラを増設し、現在では施設330a、露地70aを耕作し、その内100aを休耕地として確保しています。
  組織活動としましては、平成16年3月にJA常陸小川ニラ部会部会長に就任し、部会活動にたずさわってきました。JA連携のもと、部会員各個人の所得の向上を図るべく、売れる商品作りのため安全な農産物を供給すべく部会として持続型農業生産方式(エコファーマー)を平成14年に部会員全員が取得し、環境に配慮した生産方式をとりいれました。それに併せて食に対する消費者の不信感を取り除くべく、安全・安心をテーマに栽培講習会の他に農薬に対する適正使用基準・希釈倍数、作物の病害虫発生原因を理解した上での効果的な農薬の使用方法などを部会として取組んできました。そして生産者意識の向上を図るため、個人ごとに束ねらテープに生産者番号の導入を実施し、部会としての方向付けを確立しました。

JA常陸小川の集出荷場

JA常陸小川の集出荷場

耕種概要

播種期 2月10日(播種後マルチで地温維持)。
定植期 5月20日(1株当り4本)。
施肥量

10a当り(堆肥6t・ホワイトエース3号・80kg)。

病害虫防除

定植前にネダニ対策、定植後除草剤全面散布、以降アブラムシ・アザミウマ・さび対策。

収穫期 刈り捨ては12月20日頃、収穫は翌年1月15日前後から。
今後の課題 二番刈りに入ってから天候によっては葉先の黄化が若干見受けられる。
総評

通常ニラの収量については、二間半のハウスでケースだったものが1m当り、2〜2.5ケースだったものが2.5〜3ケースと収量自体も確実に増えている。ただし分げつがスーパーよりも少ないので年間を通した出荷データを参考にしたい。

 

葉鞘部が長く、調製作業のしやすいミラクルグリーンベルト

葉鞘部が長く、調製作業のしやすいミラクルグリーンベルト

ミラクルグリーンベルト導入の経緯

  ニラは6月頃に定植し、収穫は翌年の1月からになります。
  ただ、ここで問題なのが外気温度が5℃以下になった場合休眠に入ってしまうので、刈り捨て時期を誤ると後の収穫に大きく左右します。そのため、各部会員同士による品種ごとの情報交換を密にしています。
  今回導入しましたミラクルグリーンベルトに関しては、価格の安定している12〜3月に出荷できる品種がなかなか見つからないなかで、実際に12月に刈り捨てを実施(一番刈り)したところ休眠に入らず収穫できました。低温伸長性が強く葉色濃く、葉肉もあり幅広で何よりも葉鞘部が長く収穫作業が容易になった点があげられます。
  調製作業に関しても立性のため従来よりも数量のアップにつながりバラけないで作業ができるようになりました。

今後の課題

  ニラの産地として売れる商品作り、安心して買ってもらえる物作りを基本に考えていますが、まず第1に考えなければならないのが生活の安定、所得の安定であります。
  所得の向上をはかる要素としては、第1に出荷量の増量、品質の向上、流通経費の削減などですが、最後の経費の削減については逆に投資している現状であり、第1の出荷量についても家族経営では労働力不足のため、面積を拡大しても栽培管理が不十分になりかえって所得の減少になりかねません。
  最終的には品質の安定を図るために部会員同士の情報の共有化、それに伴う栽培管理を徹底し自分なりに経営診断分析も必要になってくるかと思われます。

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